さて、今回の風林火山ですが、今回は『非情の掟』。
内容的にも・・・シリアスな展開が取り上げられていましたね。
由布姫に晴信との子・四郎が誕生し、喜びに沸く中で一抹の不安と成りつつあったのが、かつて諏訪の当主であった諏訪頼重の忘れ形見・寅王丸の存在。
彼の立場を巡って・・・様々な思惑が渦巻き始めます。
寅王丸を将来の諏訪の当主とし、四郎はその補佐役に、と願う由布姫に対して勘助は、諏訪を継ぐのは四郎であるとの思いから、寅王丸をなんと駿河の今川家の雪斎の元へと出家させることを、晴信に進言します。
つまりは・・・ていの良い『追放』な訳で・・・。
駿河へと訪れた勘助は今川義元や雪斎にこの件を願い出る事になったのですが、ただでさえ勘助を嫌う義元だけに・・・当然の如く、『図々しい』の一言で退けようとします。
結局・・・義元の母・寿桂尼が間を取り成し、この件を受諾することになった訳ですが、それにしても・・・義元が勘助に放った言葉が、印象的でしたね。。。
『父も追放し、甥までも追放するか・・・』
勘助が進言した事とは言え・・・晴信の行いは、何やら父・信虎と変わらなくなって来始めましたね。。。
この動きに・・・家中も動揺が出始めます。
今回の寅王丸追放の噂を偶然知った三条夫人は晴信に、息子・太郎の家督相続の件で、晴信に詰め寄る展開になっていった訳ですが、気持ち的には・・・解らなくは無いですよね。。。
寅王丸を家督相続の候補から外し、追放すると言うことは・・・嫡男である太郎も、そのような目に合わないとも限らない訳で。。。
晴信は、『寅王丸と四郎が、諏訪の当主の座を巡って争うことを避けるため』との名目を三条夫人に伝えますが、三条夫人は納得出来るはずも無く。。。
それもその筈、将来、太郎と四郎が武田家の跡目争いを起こさないとも限らない訳で・・・。
その不安をいち早く危惧した三条夫人は、今この場で太郎に跡目を継がせる事を誓って欲しいと晴信に迫りますが・・・逆に晴信に『誰に跡目を継がせるかは、ワシの胸三寸じゃっ!!』と罵られる始末。。。
これはもう・・・かつて信虎が晴信の跡目の件で言い放っていた言葉と・・・何ら変わらなくなってきてしまっていますね。。。
晴信はこの時、後に『甲州法度』と呼ばれる法律を、武田家中を纏める為に晴信が側近の駒井政武らに作らせてる真っ最中。今はそれどころではない、と言えばそれまでなんでしょうけれど・・・晴信の態度が、周囲に気になる暗雲を立ち込め始めていきます。。。
一方、今回の寅王丸の追放に関して動いていた勘助でしたが、こちらも板垣信方から『四郎に肩入れし過ぎ』とたしなめられます。
確かに・・・ちょっと肩入れが過ぎると言われても・・・仕方の無い行動かもしれませんが。。。ただ・・・勘助は勘助で、とてつもない想いを抱き、四郎に接していたのです。
そう・・・何と四郎に、武田家を世襲してもらいたい、と・・・。
嫡男である太郎を差し置いて、四郎に武田家を継がせようと、密かに決意していたのです。
勘助のここまでの思い入れ。これが逆に・・・武田家の内乱を招く結果にならないと、いいのですが。。。
武田家中が落ち着かない中、信濃でも怪しげな動きが起こり始めます。
武田家に反発している一部が、関東管領と呼応し、兵を挙げるとの噂が。
いつまでも落ち着かない武田家中。
果たして・・・平穏無事なひと時は・・・訪れるのでしょうか。。。
COMMENTS
非情なのは掟ではなく、勘助や晴信といった人間ですよね。
この人たちはちゃんと法度を守れるのでしょうか・・・
勘助が四郎可愛さにあのような画策に出るとは思っていませんでした。
晴信もだんだん傲慢になっており、信虎化が心配されます。
武田家の未来はどうなるのかとっても心配です。
非情なのは・・・大人たちですよねぇ・・・。
何も解らない子供を思惑のために追放し・・・。なんとも、悲しくなるような回でしたね。
色々と法律を作った訳ですが、果たして守られていくのか、そちらも気になるところですね。。。
勘助の思い・・・四郎のためにはたとえ、『悪』になってでも。。。との想いが
あったんでしょうか。。。
あれだけの思いいれは、なかなか出来ることでは・・・無いですよね。。。
晴信も・・・何やら信虎のようになってきて、行く末が気になってきましたね。。。
果たして・・・正しい方向へ向かっていくのか、これからが気になりますね。。。
幼い子供達が可哀想でしたね〜(>_<)
大人のコマのように追い出されたり持ち上げられたり。。。
勘助も晴信もどうなるのでしょうか。
目が覚めると良いのですが。。。
時代的に考えると、黒いままなんでしょうね。。。
本当に。。。つらい場面でしたね。。。
大人の思惑で翻弄されてしまった幼子。やはり・・・厳しい時代だったと言う、証なんでしょうね。。。
勘助はともかく、晴信は。。。自らを取り戻して欲しいですよね。。。
果たして・・・どうなっていくんでしょうか・・・。
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