今回の功名が辻は、あまりにも凄惨な内容で、レビューを書くのもためらいが出てしまうのですが・・・。
とは言え・・・一豊にとっては、『現実』と向き合うには、ここまで強行にやる以外は手段は無かったんでしょうね。。。
前面に一領具足ら土佐土着民の叛逆軍を迎え、後背には家康からの激しい圧力。。。
これほど厳しい局面は、無かったのではないでしょうか。。。
一刻も早く土佐を治めないと、山内家は『取り潰し』の憂き目に合ってしまう。
大坂へと築城の許可を貰いに来た際の家康の対応が、全てを物語っていましたよね。
そんな闇の部分を一身に引き受けようとする六平太。
その六平太が一領具足を一網打尽に討ち取る策を考え出します。
それは・・・『相撲大会』と銘打ち、一領具足の長らを一箇所に集め、そこを鉄砲で討ち取ってしまうと言う、所謂『だまし討ち』を編み出します。
一豊は、苦悩の表情を浮かべます。
それも当然、お千代さんが了承する筈も無く・・・。
結局、お千代さんには内密で、その作戦は決行される事となった訳で・・・。
何も知らない一領具足の長は、続々と会場へと現れます。
そして盛り上がる中、周りを取り囲んだ兵達が鉄砲を構え・・・。
六平太の命と共に、一気に撃ちかかります。。。
そしてその場には・・・凄惨な場と化した会場がありましたね。。。
何も知らされていなかったお千代さんも、砲撃の音に異常な状況に気付き、一豊を問い詰めます。
そして・・・状況を察したお千代さんは・・・言葉を無くしていましたね。。。
それはそうでしょう。。。お千代さんが最も嫌う『状況』に、なってしまった訳ですから・・・。
さて場面は会場に戻り・・・。
今回の策略を手伝っていた新一郎は、沢山横たわる一領具足らの遺体に『許せよ・・・』と語りかけます。
ここまでしないと治まらない土佐。。。あまりにも辛い現実でしたね・・・。
ところが・・・横たわる長の1人が何と、兵士から刀を奪い取り、その刃は新一郎の体を貫き・・・。新一郎は、凶刃に倒れてしまったのです。。。
『殿のお声が聞きたい・・・』
この場面。。。正直、見ていられませんでした。。。
こんな形で、新一郎が倒れてしまうとは・・・。何と酷い現実なんでしょうか・・・。
結局、新一郎は六平太の手で『とどめ』をさされ、天へと旅立ってしまいました。。。
新一郎・・・あまりにも早すぎる一生でしたね・・・。
やがて、その凄惨の場へお千代さんも駆けつけます。
その光景に、言葉を失うお千代さん。
やがて六平太も。。。お千代さんがやってくるのを待っていたかのように、『わしの役目は終わった・・・。』と、語り始め、毒を塗った『約束の弾丸』を取り出します。
そして・・・『お前が好きだった。。。』
お千代さんへの、これまで秘めて隠しつづけていた想いを語った後、その毒を飲み込み、六平太も天へと旅立っていってしまいました・・・。
何と・・・今回はあまりにも、酷い内容でしょうか・・・。
そして・・・今回も『すまぬ。。。』とお千代さんへ語りかける一豊に対して、『お暇乞い』を訴え出ます。。。
果たして・・・山内家はどうなって行ってしまうんでしょうか・・・。
最後の最後でのこの試練、果たして山内家はどうなってしまうんでしょうか・・・。