さて今回の風林火山・第8話ですが、前回偶然の再会を果たした勘助と平蔵が、真田家の使者として海ノ口城主・平賀源心の元へとやってきたところから始まりましたね。
この海ノ口城ですが、立地的には山の奥深いところに建てられてはいたものの、それ程大きくない城だったんでしょうか。
武田勢は、一気に力攻めを仕掛けようとします。
しかし・・・初陣である晴信は参加させてもらえず、後方で待機の状態になってしまいました。。。
それにしても・・・ここまで来ると二人の関係は、余程悪かったんでしょうね。。。
初陣を華々しく飾らせようとしない父。この時の晴信の思いは、どのようなものだったんでしょうか。。。
海ノ口城を一気に攻め落とそうとする信虎の策を嘲笑うかのように、勘助は海ノ口の立地条件などを巧みに生かし、策を次々と編み出していきます。
何よりも驚きは・・・地中に埋めた水入りの瓶を利用して、敵が地面を掘り進んで海ノ口城の水路を断とうとしていたのを見抜いた場面でしたね。
掘り進んできていた武田勢に対して、合流ポイントを見抜き、逆にそこまで掘り進み武田勢を返り討ちに。
まさに・・・勘助の独壇場のような場面でしたね!
やがて・・・天候も勘助らに味方したのか、ついに雪が舞い降り始めます。
さらに・・・ここまで長期戦になる事を見越していなかった事もあってか、食料の蓄えが底を尽き始めてしまった武田勢は、撤退を余儀なくされてしまい、ついに信虎は・・・甲斐へと兵を引く事を決断します。
信虎にとっては・・・ここまでの長期戦は、大きな計算外だったことでしょうね。。。
恐らく一気に捻り潰せると踏んでいた海ノ口城。それが雪が舞い降りる頃になっても落とす事が出来なかった。まさに・・・地団駄を踏んだ事でしょうね。。。
そんな中・・・後方に参戦していた晴信が突如、殿を申し出てきます。
敵の追撃の恐れが無いのにわざわざ殿を申し出る。そこまでして手柄が欲しいのか、と侮蔑の眼差しを送る信虎でしたが、晴信は気にする素振りも見せず、黙々と殿の務めに就きます。
晴信の心の中では・・・この時もう既に、策が練りあがっていたんでしょうね・・・。
一方の海ノ口城では、武田勢が完全撤退した事で、大騒ぎになっていましたね。
勝利の美酒を味わうべく、鎧も取り外し、宴に興じ始めます。
しかし・・・勘助はこの撤退を素直に受け入れる事は出来ませんでした。
『私であれば、この機に乗じて城へと攻撃を仕掛ける!』と、武田勢の反転攻撃を警戒し、平賀源心へと忠告していましたが・・・残念ながら聞き入れてもらえませんでしたね。。。
夜も更け・・・殿を務めていた晴信軍も、甲斐へ向けて帰国の途に就くかと思いきや・・・何と!手勢僅か300程を連れて、海ノ口へと引き返し一気に夜襲を仕掛けて行ったのです!
そう、やはり・・・勘助の不安は見事に的中してしまい、すっかり油断していた海ノ口城は、一気に晴信軍の侵入を許してしまいます。
そして城は・・・一気に晴信軍の手に落ち、城主・平賀源心も、武田勢との攻防の最中に命を落とす事となってしまいました・・・。
一瞬の油断。そして『攻めては来ない』と言う思い込み。
これ程『油断』や『過信』が恐ろしい結果を生む時代は、無かったのではないでしょうか・・・。
勝利を信じ、安堵を浮かべていた平賀源心の家族も離散の憂き目となってしまいましたね・・・。
この時代の・・・敗者を象徴するかのようなシーンでした。
勘助と平蔵は・・・何とか武田勢に見つかる事無く、屋根裏に逃げ延びる事に成功したものの、平蔵が何とよりによって、晴信に矢を射掛けてしまったではありませんか!!
折角命を取り留めたのに、何と言う事を・・・。
果たして来週は・・・勘助の運命はどうなっていくのでしょうか??
そして・・・後に勘助と大きく関わっていく事となる、諏訪の由布姫がついに登場してきますね☆
来週は。。。どうなっていくのでしょうか??