さて、前回のラストで無事に武田信虎を駿府へと送り届けた勘助ですが、相変わらず浪人として古寺で燻っているところから、今回は始まったわけですが、そこへ同じく浪人の青木 大膳が現れ、甲斐・武田家の重心である板垣 信方が駿府へとやって来る事を聞きつけます。
ここ数回の流れから・・・晴信の力量に惚れ込みはじめた観が見えている勘助。
この機を逃してはなるまい!と、何と青木 大膳を利用して武田家へと仕官しようと画策します。
これまでの流れから・・・武田家への仕官が簡単にはいかない事を悟っていた勘助には、まさに大博打となった策略でしたね〜。。。
そして・・・予定通りに板垣 信方は現れ、その場で待ち伏せていた青木 大膳は襲い掛かりますが・・・。
そう、青木 大膳も策を考え、自らを利用しようとした勘助を逆に討ち取り、その首を手土産に武田家への仕官を試みようとしていたのです!
青木 大膳も・・・易々とは勘助の策に引っかかるまいと・・・したつもりだったようですが・・・。
さすがに修羅場を潜り抜けてきた勘助だけに・・・今度は新たな策で青木 大膳をどうにかこうにか・・・返り討ちに仕留め、危機を乗り越えることが出来ましたね・・・。
それにしても・・・あの瞬間で策を考え出す勘助の知略、どこまで凄まじいんでしょうか・・・。
あのような身の危険にさらされたら・・・簡単には機転も利かない事も多いと思うのですが、このあたりは・・・百戦錬磨と言う言葉が当てはまる場面と言えるのかもしれませんね。。。
どうにかこうにか危機を乗り切り、板垣 信方の前へと現れた勘助でしたが。。。自らの仕官のために、このような策を弄したことに怒りを露わにした板垣に今度は、喉元に刀を突きつけられてしまいます!
どこまでも・・・ピンチの連続の勘助でしたね。。。
しかしながらこの場も・・・『晴信さまより頂いたこの命。晴信さまの為に使いとうござる!』との言葉を板垣に伝え、板垣の心を揺さぶりにかけます。
忠義心の厚い板垣 信方。ましてや主君である晴信が助けた命だから、晴信の『存在』を巻き込めば、易々と自らの首をはねる様な事はしないだろう、と板垣の性格を読みきって、このような芝居を打っていたんですね。。。
そうとは気付かない板垣は、勘助の読み通り、その場では刃を納め晴信の意向を確認すべく、甲斐へと戻っていきます。
そして・・・板垣から報告を受けた晴信は、見事に勘助の策謀を見抜き、そしてそのような策を繰り広げた勘助に感嘆、何と知行100貫で勘助を召抱えると、表明したのです!!
色々とネットで検索してみたところ・・・(間違いはあるかもしれませんが・・・)昔の通貨で1貫は2石と言われていたんだそうです。
で、その1石は8〜10万円位と考えられているそうですから、100貫と言うことは・・・200石となり、1石8万円としたら・・・1600万円!と言うことになるんでしょうね・・・。
『年貢』と言うぐらいですから、恐らく年収になるんだとは思うのですが(間違えてたらゴメンナサイ・・・)、それにしても・・・破格の待遇ですよね。。。
一介の素浪人でしかない勘助を、100貫で迎えると言うのですから。。。
さらに晴信の勘助への厚遇ぶりは続き、甲斐へとやって来た勘助が皆の前に出たときに恥をかかないようにと、『素襖』と呼ばれる武士が一般的に身に着ける服を用意してくれていたのです。
その心遣いに・・・勘助はとても感銘を受けていましたね。。。
さらにさらに・・・晴信と目通りし皆の前で紹介された勘助はさらに晴信から、知行200貫で召抱えると言われます。
晴信には・・・勘助の存在は、相当魅力的だったんでしょうね。。。
これまでの武田家には、参謀役的な存在がおらず、信濃の平定だけでなく今川・北条との対応にも苦慮していた面がありましたから、例えその存在が見切れていないとは言え、勘助のような知略に長けた人物は、必要だったんでしょうね・・・。
とは言えさすがに・・・勘助を胡散臭く思う重臣達から、色々な不満が出てきたようで、ついには重心の1人である甘利 虎泰から剣術の試合を仕組まれ、打ちのめされる寸前にまでなってしまいます。
晴信たちが現れ、その場を凌いだ勘助は、『真剣でさせて欲しい!』と啖呵をきってしまいます。
それを聞いた晴信は・・・原 虎胤との真剣勝負を認め、勘助は猛将である原 虎胤との真剣勝負をせざるを得なくなってしまいます。
果てさて・・・勘助はどのような知略で、この場を凌ぎきるのでしょうか・・・。